ラジコンヘリ購入ガイド(2012年5月版)_6
6. ラジコンヘリのホビーで、ステップアップとはどういうこと?
「2機目のヘリコプターに何を買ったらよいか」を考える時は、同時に3機目に何を買い4機目に何を買うかまで計画しておいた方が良いでしょう。先のことまで見通しておくことで、途中で道に迷ったり寄り道をしてムダな時間とお金を失う危険を少なくすることができます。
しかし、知識も経験もない入門者の方にこれを求めるのは無理ですから、ここでいっしょに考えてみたいと思います。
過去20ヶ月の私の拙い経験で得た反省を込めてまとめてみます。一般的ではないかもしれませんが、マイクロヘリに入門する人の参考程度にはなるでしょう。(^^ゞ
最初の問題は「ステップアップってどういうこと?」です。この答えは簡単です。
あなたはなんとなく、ベテランが飛ばしているプロ仕様のカッコイイヘリが飛ばせるようになりたいとか、アクロバット飛行(3D飛行)をバリバリやりたいとかのイメージをお持ちではないでしょうか。それがあなたの「ゴール・イメージ」です。
ステップアップ計画とは、そのゴールに向かう最短ルートを定めることです。ここでは仮にゴールを「アクロバット飛行(3D飛行)をバリバリやりたい」に設定します。これは私の目標でもあります。
では「いったい何をステップアップするのか?」というのが次の問題です。この「いったい何?」を「ステップアップの要素」と呼びましょう。すると要素には次のようなものがあります。
a. ヘリコプター(機体)のレベルアップ
b. バッテリーと充電器のレベルアップ
c. 操縦装置(送受信機)のレベルアップ(3ch → 6ch以上へ)
d. ヘリコプターの調整や修理に必要な道具を揃える
e. ヘリコプターの調整・修理技術の習得
f. ヘリコプター関連の技術的知識の習得
g. ヘリコプター操縦知識の習得
h. 操縦技術のトレーニング
i. 飛ばす場所のレベルアップ(室内から専用飛行場へ)
買う物や揃える物もいろいろありそうですし、勉強やトレーニングも必要です。お金はともかく時間がかなりかかりそうです。ですからラジコンヘリは「時間消費型」の趣味なのです。退職(リタイア)後の趣味にはよいかもしれませんね。
この記事は「ラジコンヘリ購入ガイド」ですから、上記の要素のうちの主として a と c について書いていきますが、入門する以上は最初にヘリコプター全般の基礎知識も知っておかれたら良いと思います。そこでぜひ読んでいただきたい本を一冊だけご紹介しておきましょう。安くて内容の濃い良い本です。
7. ヘリコプター(機体)のレベルアップとは
次に上記「a. ヘリコプター(機体)のレベルアップ」について考えてみましょう。
2機目に購入する機体を選定する時に、押さえておくべき 6つのポイントがあります。
① 機体およびパーツの入手が容易(どこでも買える)
② 低コスト(初期コストと維持費)
③ 操縦のしやすさ
④ どこでもいつでも飛ばせる(飛ばす場所と時間)
⑤ デュラビリティ(頑丈さ)
⑥ 安全性
この 6つの観点から、「やさしい → むずかしい」、「安い → 高い」、「壊れにくい → 壊れやすい」等の順にレベルアップ・コースを整理してみました。するとこのようになります。
Ⅰコース: トイヘリ(赤外線操縦) → ホビーヘリ(2.4GHz電波操縦)
1機目の S107G はトイヘリでしたが、2機目はホビーヘリにするべきでしょうか。あるいはトイヘリの方が良いでしょうか。
Ⅱコース: 小さくて軽い機体 → より大きくて重い機体
このコースは明確です。小さなトイヘリの後は「ウルトラマイクロヘリ → 120クラスのマイクロヘリ → 250クラスのマイクロヘリ」という順に大きく、重く、危険で、壊れやすくなります。当然、購入費用も維持費(修理費)も高くなります。
Ⅲコース: 操縦しやすくおとなしいヘリ → 操縦はむずかしいが機敏でパワフルなヘリ
これは「同軸反転 → フライバー付き固定ピッチ → フライバーレス固定ピッチ → フライバーレス可変ピッチ」の順番で良いでしょう。
Ⅳコース: 3ch機(トイヘリ) → 4ch機(トイヘリ、ホビーヘリ) → 6ch機(ホビーヘリ)
チャンネルが増えれば増えるほど操縦はむずかしくなります。特に固定ピッチと可変ピッチの間には大きな段差があります。この段差を少しでも少なくするために存在する中間練習機が、6軸ジャイロ機(Genius CP)とフライバーレス固定ピッチ機になります。
以上の4コースを考え合わせて、ゴールまで最も少ない機数で、かつ最も経済的なルートを考えなければなりません。
ゴールまでの到達時間は人によって個人差が随分あるようです。才能のある人は1年かからないかもしれませんし、私のようにただ好きなだけで才能がないと何年かかるかさえわかりません。(^^ゞ
長くなったので、具体的な機種選定は次回といたしましょう。
「2機目のヘリコプターに何を買ったらよいか」を考える時は、同時に3機目に何を買い4機目に何を買うかまで計画しておいた方が良いでしょう。先のことまで見通しておくことで、途中で道に迷ったり寄り道をしてムダな時間とお金を失う危険を少なくすることができます。
しかし、知識も経験もない入門者の方にこれを求めるのは無理ですから、ここでいっしょに考えてみたいと思います。
過去20ヶ月の私の拙い経験で得た反省を込めてまとめてみます。一般的ではないかもしれませんが、マイクロヘリに入門する人の参考程度にはなるでしょう。(^^ゞ
最初の問題は「ステップアップってどういうこと?」です。この答えは簡単です。
あなたはなんとなく、ベテランが飛ばしているプロ仕様のカッコイイヘリが飛ばせるようになりたいとか、アクロバット飛行(3D飛行)をバリバリやりたいとかのイメージをお持ちではないでしょうか。それがあなたの「ゴール・イメージ」です。
ステップアップ計画とは、そのゴールに向かう最短ルートを定めることです。ここでは仮にゴールを「アクロバット飛行(3D飛行)をバリバリやりたい」に設定します。これは私の目標でもあります。
では「いったい何をステップアップするのか?」というのが次の問題です。この「いったい何?」を「ステップアップの要素」と呼びましょう。すると要素には次のようなものがあります。
a. ヘリコプター(機体)のレベルアップ
b. バッテリーと充電器のレベルアップ
c. 操縦装置(送受信機)のレベルアップ(3ch → 6ch以上へ)
d. ヘリコプターの調整や修理に必要な道具を揃える
e. ヘリコプターの調整・修理技術の習得
f. ヘリコプター関連の技術的知識の習得
g. ヘリコプター操縦知識の習得
h. 操縦技術のトレーニング
i. 飛ばす場所のレベルアップ(室内から専用飛行場へ)
買う物や揃える物もいろいろありそうですし、勉強やトレーニングも必要です。お金はともかく時間がかなりかかりそうです。ですからラジコンヘリは「時間消費型」の趣味なのです。退職(リタイア)後の趣味にはよいかもしれませんね。
この記事は「ラジコンヘリ購入ガイド」ですから、上記の要素のうちの主として a と c について書いていきますが、入門する以上は最初にヘリコプター全般の基礎知識も知っておかれたら良いと思います。そこでぜひ読んでいただきたい本を一冊だけご紹介しておきましょう。安くて内容の濃い良い本です。
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7. ヘリコプター(機体)のレベルアップとは
次に上記「a. ヘリコプター(機体)のレベルアップ」について考えてみましょう。
2機目に購入する機体を選定する時に、押さえておくべき 6つのポイントがあります。
① 機体およびパーツの入手が容易(どこでも買える)
② 低コスト(初期コストと維持費)
③ 操縦のしやすさ
④ どこでもいつでも飛ばせる(飛ばす場所と時間)
⑤ デュラビリティ(頑丈さ)
⑥ 安全性
この 6つの観点から、「やさしい → むずかしい」、「安い → 高い」、「壊れにくい → 壊れやすい」等の順にレベルアップ・コースを整理してみました。するとこのようになります。
Ⅰコース: トイヘリ(赤外線操縦) → ホビーヘリ(2.4GHz電波操縦)
1機目の S107G はトイヘリでしたが、2機目はホビーヘリにするべきでしょうか。あるいはトイヘリの方が良いでしょうか。
Ⅱコース: 小さくて軽い機体 → より大きくて重い機体
このコースは明確です。小さなトイヘリの後は「ウルトラマイクロヘリ → 120クラスのマイクロヘリ → 250クラスのマイクロヘリ」という順に大きく、重く、危険で、壊れやすくなります。当然、購入費用も維持費(修理費)も高くなります。
Ⅲコース: 操縦しやすくおとなしいヘリ → 操縦はむずかしいが機敏でパワフルなヘリ
これは「同軸反転 → フライバー付き固定ピッチ → フライバーレス固定ピッチ → フライバーレス可変ピッチ」の順番で良いでしょう。
Ⅳコース: 3ch機(トイヘリ) → 4ch機(トイヘリ、ホビーヘリ) → 6ch機(ホビーヘリ)
チャンネルが増えれば増えるほど操縦はむずかしくなります。特に固定ピッチと可変ピッチの間には大きな段差があります。この段差を少しでも少なくするために存在する中間練習機が、6軸ジャイロ機(Genius CP)とフライバーレス固定ピッチ機になります。
以上の4コースを考え合わせて、ゴールまで最も少ない機数で、かつ最も経済的なルートを考えなければなりません。
ゴールまでの到達時間は人によって個人差が随分あるようです。才能のある人は1年かからないかもしれませんし、私のようにただ好きなだけで才能がないと何年かかるかさえわかりません。(^^ゞ
長くなったので、具体的な機種選定は次回といたしましょう。
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