ラジコンヘリ購入ガイド(2012年5月版)_2
2. 入門者が最初に購入するヘリコプター
今日の記事は「ラジコンヘリに興味はあるが、これまで触ったことがない」という、本当の初心者向けです。(^^)
・ラジコンヘリは奥が深く難易度が高いホビー。
ラジコンヘリは「途中で挫折する可能性の高い趣味」の1つだと思います。その理由は、難易度が高いということに尽きます。
同じラジコンでも戦車を走らせるのはとても簡単です。車もただ走らせるだけならそれほどむずかしくはありません。しかし、スピード競争となると大変になります。とはいえ、これらはいずれも2次元の平面上を移動するだけです。
ところが、飛行機やヘリコプターとなると3次元の空間を高速で飛びますから、途端にむずかしくなります。戦車や車は送信機から手を離せばその場で止まりますが、ヘリコプターは一部の入門機を除いて、手を離せばコントロールを失い墜落することになります。空中にある限りは送信機から手を離すことが出来ないのです。
じゃあ、着陸させればいいではないかとなりますが、これがまたなかなかむずかしいから困ります。ひたすら練習あるのみです。ですから時間がかかるのです。
・いつでも撤退できる体制で。
リアル世界でもパイロットになるのは大変です。努力だけではなれないと言われています。才能と言ってしまえばお終いですが、羽のない人間にとって空を飛ぶというのはそれだけ特殊で困難な世界なのでしょう。
自分にヘリコプターを飛ばす才能があるかどうかは、やってみないとわかりません。ですから、ラジコンヘリに興味を持ったら、まずはやってみることをオススメいたします。
たとえば私の場合、2010年秋頃から始めましたが練習嫌いなせいもあり、ちっとも上手くなりません。おそらく反射神経や平衡感覚で適性に欠ける部分もあるのでしょう。ただ、好きだから続いています。そう、「好き」というのも大切な適性の1つです。
ですから、最初からラジコンへリに多額の投資をすることは止めた方が良いと思います。私の場合、興味本位に余計でムダな投資をやり過ぎだと反省しています。その反省を込めてこれを書いています。
まず、ちょっとやってみる。「楽しい、もっとやりたい」と思えたら、1つ先へ進みましょう。
「う~ん、ちょっと違うかも」と感じたら、他のホビーに移れば良いと思います。世の中には他に楽しいことがいっぱいありますから。
・トイヘリから始めましょう。
で、「ちょっとやってみる」時には、安くて飛ばしやすく、安全で壊れにくい、トイヘリ(おもちゃのヘリ)をオススメいたします。これらはほとんどが中国製になります。テレビのリモコンと同じ赤外線でコントロールします。ですから室内専用機となります。昼間の太陽の下では飛ばせません。太陽が強烈な赤外線を発するので、コントロール不能となるからです。
「時間がないけど、飽きっぽいけど、それでもヘリを飛ばしてみたい」という方にもオススメいたします。予算の上限は4000~5000円までです。(^^)
トイヘリの主流は3チャンネルです。ラジコンの自動車は、①前進後進、②右折左折 の2チャンネルです。3チャンネルというのは、これに ③上昇下降 が加わったものです。
少数ですが、4チャンネルのトイヘリもあります。4チャンネル目は ④左右への横移動 です。当然、3チャンネルよりむずかしくなりますので、最初の機体としては選択しない方が良いと思います。
・トイヘリの推奨ヘリコプターは SYMA S107G
世の中には多数のトイヘリがありますので、この機体が最も優れているかどうかはわかりません。しかし私が実際に調査し購入して飛ばした機体の中では、これが現時点でナンバー・ワンのヘリです。

SYMA S107G はコアキシャル・ヘリコプター(Coaxial Helicopter)です。Tiger22 は、入門機はコアキシャル(同軸反転)の3チャンネルでなければならないと信じています。そしてこれは文句なしに素晴らしい同軸反転ヘリコプターです。対象年齢は中国基準で14歳以上となっています。最初に買うトイヘリはこれしかありません。騙されたと思って買って下さい、ただし自己責任で。(^^ゞ
アメリカのラジコン掲示板 RC Gruops.com の"Coaxial Helicopters"ジャンルで圧倒的に人気の高いヘリコプターです。下の"Syma s107 Helicopter"の右端の"Replies"と"Views"の数字をご自身の目でご確認下さい。
Coaxial Helicopters
http://www.rcgroups.com/coaxial-helicopters-200/
コアキシャル・ヘリコプターの中の第1位です。赤外線ヘリの中の1位ではないですよ、電波操縦を含めた全ホビーラジコンの中で、このトイヘリが第1位の人気です。
ところがどうしたことか、S107G は日本でほとんど無名なので、普通のオモチャ屋さんには置いてないでしょう。インターネットで検索して、通販で購入して下さい。さすがに amazon では販売しています。
あまりにも有名なブランド品のヘリなので、ニセモノも多いですから気をつけましょう。買う前に必ず私のブログの「入門用トイヘリ - SYMA S107G」カテゴリの記事に目を通して下さい。
国内で買っても結構ですが、円高のタイミングに中国から購入すれば、送料込みで2000円前後で買えるでしょう。予算に余裕のある方は2機まとめて買うという手もあります。2機買う理由は次のとおりです。
①バッテリー内蔵で充電に小一時間かかります。5分飛ばして1時間おあずけ。これはチト辛いですよね。私には待てません。
②頑丈な機体ではありますが、慣れない操作で壊す可能性がないとも言えません。また、2機あればご家族といっしょに楽しむこともできます。このホビーを始めるについては、ご家族の理解を得ることも大切ですから。
ところで、ヘリはコントローラーの左右2本のスティック(棒)を動かして操縦します。左右にどの操作機能を割り振るかにより、モード1~モード4までの種類があります。
日本の標準はモード1で、欧米ではモード2です。トイヘリは全てが海外製なので、ほとんどがモード2となっています。 日本やオーストラリア・イギリスの標準はモード1で、アメリカ・カナダでは圧倒的にモード2です。全世界的にはモード2が優勢のように思います。トイヘリは全てが海外製なので、ほとんどがモード2となっています。
下の図が S107G のコントローラー(モード2)の機能説明です。

・SYMA S107G を飛ばしましょう。
さて、無事購入できましたら、毎日楽しく飛ばして下さい。コントローラーの操作は上図のとおりです。
バッテリーについて1つだけご注意があります。この機体には3.7V 150mAh Li-Poly(リチウムポリマー)が内蔵されています。小さくてパワーがあるので、ラジコンヘリのバッテリーは今やすべてがLi-Po(リポ)バッテリーになっています。
しかし、これは過放電に極めて弱く、バッテリーの限界まで使うと簡単にダメになってしまいます。バッテリーを長く使うために飛行時間は5分程度にしましょう。100円ショップで売っているタイマーを使うと便利です。
S107G はすばらしいことに、低電圧オートカットオフの機能を持っていますので、6~7分でバッテリーが完全にダメになる前にモーターが自動停止し、バッテリーの死亡を防いでくれます。ですからあまり神経質になる必要はありませんが、この機能を過信するのはやめましょう。
飛行を終えてすぐに充電するのも良くないです。飛行直後はバッテリーが熱を持っていますので、10分~15分くらい時間をおいてから充電を始めて下さい。そうすればバッテリーを長持ちさせることができるでしょう。
それさえ注意すれば、S107G の飛ばし方は適当で結構です。「おもちゃ」ですから好きなように飛ばして下さい。あなたはきっと、ラジコンヘリコプターの世界にハマってしまうでしょう。そして、早くも次のホビーヘリが欲しくなること請け合いです。(*^O^*)
次回に続きます。
今日の記事は「ラジコンヘリに興味はあるが、これまで触ったことがない」という、本当の初心者向けです。(^^)
・ラジコンヘリは奥が深く難易度が高いホビー。
ラジコンヘリは「途中で挫折する可能性の高い趣味」の1つだと思います。その理由は、難易度が高いということに尽きます。
同じラジコンでも戦車を走らせるのはとても簡単です。車もただ走らせるだけならそれほどむずかしくはありません。しかし、スピード競争となると大変になります。とはいえ、これらはいずれも2次元の平面上を移動するだけです。
ところが、飛行機やヘリコプターとなると3次元の空間を高速で飛びますから、途端にむずかしくなります。戦車や車は送信機から手を離せばその場で止まりますが、ヘリコプターは一部の入門機を除いて、手を離せばコントロールを失い墜落することになります。空中にある限りは送信機から手を離すことが出来ないのです。
じゃあ、着陸させればいいではないかとなりますが、これがまたなかなかむずかしいから困ります。ひたすら練習あるのみです。ですから時間がかかるのです。
・いつでも撤退できる体制で。
リアル世界でもパイロットになるのは大変です。努力だけではなれないと言われています。才能と言ってしまえばお終いですが、羽のない人間にとって空を飛ぶというのはそれだけ特殊で困難な世界なのでしょう。
自分にヘリコプターを飛ばす才能があるかどうかは、やってみないとわかりません。ですから、ラジコンヘリに興味を持ったら、まずはやってみることをオススメいたします。
たとえば私の場合、2010年秋頃から始めましたが練習嫌いなせいもあり、ちっとも上手くなりません。おそらく反射神経や平衡感覚で適性に欠ける部分もあるのでしょう。ただ、好きだから続いています。そう、「好き」というのも大切な適性の1つです。
ですから、最初からラジコンへリに多額の投資をすることは止めた方が良いと思います。私の場合、興味本位に余計でムダな投資をやり過ぎだと反省しています。その反省を込めてこれを書いています。
まず、ちょっとやってみる。「楽しい、もっとやりたい」と思えたら、1つ先へ進みましょう。
「う~ん、ちょっと違うかも」と感じたら、他のホビーに移れば良いと思います。世の中には他に楽しいことがいっぱいありますから。
・トイヘリから始めましょう。
で、「ちょっとやってみる」時には、安くて飛ばしやすく、安全で壊れにくい、トイヘリ(おもちゃのヘリ)をオススメいたします。これらはほとんどが中国製になります。テレビのリモコンと同じ赤外線でコントロールします。ですから室内専用機となります。昼間の太陽の下では飛ばせません。太陽が強烈な赤外線を発するので、コントロール不能となるからです。
「時間がないけど、飽きっぽいけど、それでもヘリを飛ばしてみたい」という方にもオススメいたします。予算の上限は4000~5000円までです。(^^)
トイヘリの主流は3チャンネルです。ラジコンの自動車は、①前進後進、②右折左折 の2チャンネルです。3チャンネルというのは、これに ③上昇下降 が加わったものです。
少数ですが、4チャンネルのトイヘリもあります。4チャンネル目は ④左右への横移動 です。当然、3チャンネルよりむずかしくなりますので、最初の機体としては選択しない方が良いと思います。
・トイヘリの推奨ヘリコプターは SYMA S107G
世の中には多数のトイヘリがありますので、この機体が最も優れているかどうかはわかりません。しかし私が実際に調査し購入して飛ばした機体の中では、これが現時点でナンバー・ワンのヘリです。

SYMA S107G はコアキシャル・ヘリコプター(Coaxial Helicopter)です。Tiger22 は、入門機はコアキシャル(同軸反転)の3チャンネルでなければならないと信じています。そしてこれは文句なしに素晴らしい同軸反転ヘリコプターです。対象年齢は中国基準で14歳以上となっています。最初に買うトイヘリはこれしかありません。騙されたと思って買って下さい、ただし自己責任で。(^^ゞ
アメリカのラジコン掲示板 RC Gruops.com の"Coaxial Helicopters"ジャンルで圧倒的に人気の高いヘリコプターです。下の"Syma s107 Helicopter"の右端の"Replies"と"Views"の数字をご自身の目でご確認下さい。
Coaxial Helicopters
http://www.rcgroups.com/coaxial-helicopters-200/
コアキシャル・ヘリコプターの中の第1位です。赤外線ヘリの中の1位ではないですよ、電波操縦を含めた全ホビーラジコンの中で、このトイヘリが第1位の人気です。
ところがどうしたことか、S107G は日本でほとんど無名なので、普通のオモチャ屋さんには置いてないでしょう。インターネットで検索して、通販で購入して下さい。さすがに amazon では販売しています。
あまりにも有名なブランド品のヘリなので、ニセモノも多いですから気をつけましょう。買う前に必ず私のブログの「入門用トイヘリ - SYMA S107G」カテゴリの記事に目を通して下さい。
国内で買っても結構ですが、円高のタイミングに中国から購入すれば、送料込みで2000円前後で買えるでしょう。予算に余裕のある方は2機まとめて買うという手もあります。2機買う理由は次のとおりです。
①バッテリー内蔵で充電に小一時間かかります。5分飛ばして1時間おあずけ。これはチト辛いですよね。私には待てません。
②頑丈な機体ではありますが、慣れない操作で壊す可能性がないとも言えません。また、2機あればご家族といっしょに楽しむこともできます。このホビーを始めるについては、ご家族の理解を得ることも大切ですから。
ところで、ヘリはコントローラーの左右2本のスティック(棒)を動かして操縦します。左右にどの操作機能を割り振るかにより、モード1~モード4までの種類があります。
下の図が S107G のコントローラー(モード2)の機能説明です。

・SYMA S107G を飛ばしましょう。
さて、無事購入できましたら、毎日楽しく飛ばして下さい。コントローラーの操作は上図のとおりです。
バッテリーについて1つだけご注意があります。この機体には3.7V 150mAh Li-Poly(リチウムポリマー)が内蔵されています。小さくてパワーがあるので、ラジコンヘリのバッテリーは今やすべてがLi-Po(リポ)バッテリーになっています。
しかし、これは過放電に極めて弱く、バッテリーの限界まで使うと簡単にダメになってしまいます。バッテリーを長く使うために飛行時間は5分程度にしましょう。100円ショップで売っているタイマーを使うと便利です。
S107G はすばらしいことに、低電圧オートカットオフの機能を持っていますので、6~7分でバッテリーが完全にダメになる前にモーターが自動停止し、バッテリーの死亡を防いでくれます。ですからあまり神経質になる必要はありませんが、この機能を過信するのはやめましょう。
飛行を終えてすぐに充電するのも良くないです。飛行直後はバッテリーが熱を持っていますので、10分~15分くらい時間をおいてから充電を始めて下さい。そうすればバッテリーを長持ちさせることができるでしょう。
それさえ注意すれば、S107G の飛ばし方は適当で結構です。「おもちゃ」ですから好きなように飛ばして下さい。あなたはきっと、ラジコンヘリコプターの世界にハマってしまうでしょう。そして、早くも次のホビーヘリが欲しくなること請け合いです。(*^O^*)
次回に続きます。
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