ラジコンヘリ購入ガイド(2012年5月版)_1
これからラジコンヘリを始めてみようと思っている方々を対象に、独善的ヘリ購入ガイド(2012年5月版)を書いてみます。分量があるので数回に分けます。当然、入門者&ビギナー向けの内容になります。
もちろん、ベテランの方々からのコメントは大歓迎です。私自身まだまだ初心者レベルなので知らないことや間違って理解してることも多いと思いますので、気づいたことがあればどうぞご自由に書き込んで下さい。(^^ゞ
1. はじめに
・ラジコンヘリは「大量の時間」と「ほどほどのお金」を消費します。
どんなホビー(趣味)でも「時間」と「お金」はかかります。ですから勉強や仕事が忙しくて「時間」のない方は、「時間消費型の趣味」を両立させることはむずかしいのではないでしょうか。比較的時間を消費しない趣味もあります。例えばコレクション。ミニカーや骨董品の収集などですが、これは「時間」よりもむしろ「お金」を使うので、私は「金銭消費型の趣味」と呼んでいます。
ラジコンヘリコプターはかつて「時間消費型」かつ「金銭消費型」のホビーでしたが、ほんの1年ほど前に「低価格で壊れにくいマイクロヘリコプター」が出現したことにより、やり方によっては、お金持ちでなくても楽しめる普通の趣味の1つになりました。
それでも、本格的に始める場合には「マイクロヘリコプター」と「送信機」、「パソコン」、「フライトシミュレーター」が最低限必要だと思います。
一方で「ラジコンヘリは趣味の王様」とも言われるように、その奥行きは深く難易度も高いので、一定のレベルに達するには年単位の時間は覚悟する必要があります。飽きっぽい性格の人は途中で挫折する可能性が高いとも言えます。
前述のように「時間消費型の趣味」ですから、多忙で時間のない方は「ホビーラジコンヘリ」には向かないかも知れません。しかし諦めないで下さい。「時間がないけど、飽きっぽいけど、それでもヘリを飛ばしてみたい」という方には、次回お話する「トイラジコン」という選択枝が残されています。(^^)
・マイクロヘリから始めましょう。
諸先輩方からは、ラジコンヘリを始めるなら最初は30エンジン機がよいとか、いや電動450クラスが良いという意見を聞かれると思います。しかし本当にそうでしょうか。
私の過去記事「マイクロヘリは大人気。」をお読みになっていない方は、ぜひ下のリンクからお読みになってください。
マイクロヘリは大人気。
http://tiger22618.blog104.fc2.com/blog-entry-727.html
今、ラジコンヘリの世界で一番ホットなのは電動のマイクロヘリです。
入門者用の新型機も続々と登場しています。したがって何も考える必要はありません。マイクロヘリでラジコンに入門しましょう。
ただし、ご注意願いたいことがいくつかあります。まず今の日本には残念ながらマイクロヘリを製造する企業が存在しないということです。エンジンおよび大型電動ラジコンヘリコプターには日本製が存在しますが、マイクロヘリにはありません。
日本勢が今なお圧倒的に強いのは送受信機の分野ですが、これも2.4Gヘルツの時代になり各社間の互換性が失われて以来、マイクロヘリ市場では中国が大幅にシェアを伸ばしています。
私には、日本のラジコン産業が衰退しつつあるように見えます。経済のグローバル化により日本でのモノ作りは不可能になってきています。ラジコン産業も同じです。
また、従来からの国内ラジコンショップの主な取扱品は、上記の大型製品が中心になっています。当然その価格は高く、これらの高価格ヘリで入門すると、ラジコンヘリは「金銭消費型」ホビーの時代に逆戻りすることになります。
もちろん国内にもマイクロヘリ中心に取り扱っているショップもありますので、購入する時は価格と信用の情報を集め、評判の良い所から買われると良いでしょう。おそらく通販での購入が多くなると思います。
ところで、マイクロヘリの世界3大メーカーは中国企業が2つとアメリカ企業が1つです。したがって、マニュアルや製品情報は主に英語になります。また、マイクロヘリやパーツを価格の安い海外から直接購入しようとすれば中学程度の英語力は必要になります。
日本にこれらの企業の代理店が存在する場合、そちらから購入すれば日本語のマニュアルが付属していますので、多少価格が高くなりますが英語が苦手な方も国内で購入することができます。
・ラジコンは「バーチャル」と「リアル」を繋ぐ架け橋。
これはゲーム世代の方々に特に申し上げたいことです。私は子供の頃からメカ好きで飛行機好き。飛行機操縦の世界へはパソコンの「フライトシミュレーター」から入りました。「フライトシミュレーター」は完全にバーチャルの世界、テレビゲームの世界です。フライトシムにはヘリコプターもありましたが、操縦の難易度が高いので避けていました。バーチャルの世界で飛行機を操縦するのも楽しいのですが、やはり本物を飛ばしてみたくなります。
自動車ぐらいなら免許を取るのも所有するのも簡単ですが、本物の飛行機やヘリを飛ばそうとするとこれはなかなか大変。人生の進路や職業選択にまで影響してきます。
で、普通のサラリーマンとして働きながら趣味でやれるものはないかと考えました。そこでラジコンが登場します。
ラジコンではコントローラーや送信機によりヘリや飛行機を飛ばします。この操縦系統はテレビゲームと全く同じです。違うのは機体がテレビ画面やディスプレイの中の「バーチャル世界」にあるのではなく、「リアル世界」に存在することです。墜落すれば壊れますし、高性能パーツでアップグレードしたり独自の改造をする楽しみもあります。
操縦はバーチャルですがヘリコプターはリアル。しかし、ゲームで飽き足らなくなったらこの「半リアル」の世界に進むしかない、と私は思いました。如何でしょうか。
・ラジコンヘリには「飛ばす場所」が必要です。
数年前にウルトラマイクロヘリが登場したことにより、「場所」は大きな問題ではなくなりました。ウルトラマイクロヘリというのは、全長が約20㎝以下で大人の手のひらに載り、狭い場所で飛ばすことができるヘリコプターのことです。これなら家の中でも手軽に飛ばすことができます。
とはいえ、本格的に飛ばそうとすると室内でも体育館程度の広さは必要ですから、やはり近くに飛ばす場所は必要です。たとえば公園や運動場、空き地、河川敷などですが、残念ながらこれらの場所が「ラジコン禁止」になっていることがありますので、事前によく調べておいた方が良いでしょう。
ラジコンクラブという手もあります。場所と同時に仲間も手に入ります。しかし、旧来のラジコンクラブの場合、前述のように昔ながらの大型でお金のかかるヘリコプターが中心になっていることがあります。マイクロヘリの場合は、室内ヘリや室内飛行機のクラブを探された方が良いかもしれません。
・空を飛ぶものは、たとえオモチャでも危険です。
室内でも室外でも、周りに人や動物がいないことを確認して飛ばしましょう。特に入門者は私を含め操縦がヘタですから、最初は頻繁にヘリコプターを衝突させたり落としたりします。
100クラスのマイクロヘリといっても、プラスチック製の固いローターが毎分2000~4000回転していますから、これが目や皮膚に直接当たったら危険です。重量も40~50グラムはありますから、高速で飛んでいる場合の運動エネルギーはバカにできません。室内の壁や家具も傷つきます。常に安全第一を心がけましょう。
次回に続きます。
もちろん、ベテランの方々からのコメントは大歓迎です。私自身まだまだ初心者レベルなので知らないことや間違って理解してることも多いと思いますので、気づいたことがあればどうぞご自由に書き込んで下さい。(^^ゞ
1. はじめに
・ラジコンヘリは「大量の時間」と「ほどほどのお金」を消費します。
どんなホビー(趣味)でも「時間」と「お金」はかかります。ですから勉強や仕事が忙しくて「時間」のない方は、「時間消費型の趣味」を両立させることはむずかしいのではないでしょうか。比較的時間を消費しない趣味もあります。例えばコレクション。ミニカーや骨董品の収集などですが、これは「時間」よりもむしろ「お金」を使うので、私は「金銭消費型の趣味」と呼んでいます。
ラジコンヘリコプターはかつて「時間消費型」かつ「金銭消費型」のホビーでしたが、ほんの1年ほど前に「低価格で壊れにくいマイクロヘリコプター」が出現したことにより、やり方によっては、お金持ちでなくても楽しめる普通の趣味の1つになりました。
それでも、本格的に始める場合には「マイクロヘリコプター」と「送信機」、「パソコン」、「フライトシミュレーター」が最低限必要だと思います。
一方で「ラジコンヘリは趣味の王様」とも言われるように、その奥行きは深く難易度も高いので、一定のレベルに達するには年単位の時間は覚悟する必要があります。飽きっぽい性格の人は途中で挫折する可能性が高いとも言えます。
前述のように「時間消費型の趣味」ですから、多忙で時間のない方は「ホビーラジコンヘリ」には向かないかも知れません。しかし諦めないで下さい。「時間がないけど、飽きっぽいけど、それでもヘリを飛ばしてみたい」という方には、次回お話する「トイラジコン」という選択枝が残されています。(^^)
・マイクロヘリから始めましょう。
諸先輩方からは、ラジコンヘリを始めるなら最初は30エンジン機がよいとか、いや電動450クラスが良いという意見を聞かれると思います。しかし本当にそうでしょうか。
私の過去記事「マイクロヘリは大人気。」をお読みになっていない方は、ぜひ下のリンクからお読みになってください。
マイクロヘリは大人気。
http://tiger22618.blog104.fc2.com/blog-entry-727.html
今、ラジコンヘリの世界で一番ホットなのは電動のマイクロヘリです。
入門者用の新型機も続々と登場しています。したがって何も考える必要はありません。マイクロヘリでラジコンに入門しましょう。
ただし、ご注意願いたいことがいくつかあります。まず今の日本には残念ながらマイクロヘリを製造する企業が存在しないということです。エンジンおよび大型電動ラジコンヘリコプターには日本製が存在しますが、マイクロヘリにはありません。
日本勢が今なお圧倒的に強いのは送受信機の分野ですが、これも2.4Gヘルツの時代になり各社間の互換性が失われて以来、マイクロヘリ市場では中国が大幅にシェアを伸ばしています。
私には、日本のラジコン産業が衰退しつつあるように見えます。経済のグローバル化により日本でのモノ作りは不可能になってきています。ラジコン産業も同じです。
また、従来からの国内ラジコンショップの主な取扱品は、上記の大型製品が中心になっています。当然その価格は高く、これらの高価格ヘリで入門すると、ラジコンヘリは「金銭消費型」ホビーの時代に逆戻りすることになります。
もちろん国内にもマイクロヘリ中心に取り扱っているショップもありますので、購入する時は価格と信用の情報を集め、評判の良い所から買われると良いでしょう。おそらく通販での購入が多くなると思います。
ところで、マイクロヘリの世界3大メーカーは中国企業が2つとアメリカ企業が1つです。したがって、マニュアルや製品情報は主に英語になります。また、マイクロヘリやパーツを価格の安い海外から直接購入しようとすれば中学程度の英語力は必要になります。
日本にこれらの企業の代理店が存在する場合、そちらから購入すれば日本語のマニュアルが付属していますので、多少価格が高くなりますが英語が苦手な方も国内で購入することができます。
・ラジコンは「バーチャル」と「リアル」を繋ぐ架け橋。
これはゲーム世代の方々に特に申し上げたいことです。私は子供の頃からメカ好きで飛行機好き。飛行機操縦の世界へはパソコンの「フライトシミュレーター」から入りました。「フライトシミュレーター」は完全にバーチャルの世界、テレビゲームの世界です。フライトシムにはヘリコプターもありましたが、操縦の難易度が高いので避けていました。バーチャルの世界で飛行機を操縦するのも楽しいのですが、やはり本物を飛ばしてみたくなります。
自動車ぐらいなら免許を取るのも所有するのも簡単ですが、本物の飛行機やヘリを飛ばそうとするとこれはなかなか大変。人生の進路や職業選択にまで影響してきます。
で、普通のサラリーマンとして働きながら趣味でやれるものはないかと考えました。そこでラジコンが登場します。
ラジコンではコントローラーや送信機によりヘリや飛行機を飛ばします。この操縦系統はテレビゲームと全く同じです。違うのは機体がテレビ画面やディスプレイの中の「バーチャル世界」にあるのではなく、「リアル世界」に存在することです。墜落すれば壊れますし、高性能パーツでアップグレードしたり独自の改造をする楽しみもあります。
操縦はバーチャルですがヘリコプターはリアル。しかし、ゲームで飽き足らなくなったらこの「半リアル」の世界に進むしかない、と私は思いました。如何でしょうか。
・ラジコンヘリには「飛ばす場所」が必要です。
数年前にウルトラマイクロヘリが登場したことにより、「場所」は大きな問題ではなくなりました。ウルトラマイクロヘリというのは、全長が約20㎝以下で大人の手のひらに載り、狭い場所で飛ばすことができるヘリコプターのことです。これなら家の中でも手軽に飛ばすことができます。
とはいえ、本格的に飛ばそうとすると室内でも体育館程度の広さは必要ですから、やはり近くに飛ばす場所は必要です。たとえば公園や運動場、空き地、河川敷などですが、残念ながらこれらの場所が「ラジコン禁止」になっていることがありますので、事前によく調べておいた方が良いでしょう。
ラジコンクラブという手もあります。場所と同時に仲間も手に入ります。しかし、旧来のラジコンクラブの場合、前述のように昔ながらの大型でお金のかかるヘリコプターが中心になっていることがあります。マイクロヘリの場合は、室内ヘリや室内飛行機のクラブを探された方が良いかもしれません。
・空を飛ぶものは、たとえオモチャでも危険です。
室内でも室外でも、周りに人や動物がいないことを確認して飛ばしましょう。特に入門者は私を含め操縦がヘタですから、最初は頻繁にヘリコプターを衝突させたり落としたりします。
100クラスのマイクロヘリといっても、プラスチック製の固いローターが毎分2000~4000回転していますから、これが目や皮膚に直接当たったら危険です。重量も40~50グラムはありますから、高速で飛んでいる場合の運動エネルギーはバカにできません。室内の壁や家具も傷つきます。常に安全第一を心がけましょう。
次回に続きます。
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Re: No title
名無しさん、こんばんは。
以前にもコメントをいただいたような・・・。
ハンドルネームで投稿されて全く問題のないコメントだと思います。
先日、中国語のサイトを見ていたら、モード1は日本式、モード2は美国式と書かれていました。(^^ゞ
あっ、美国はアメリカですね。
以前にもコメントをいただいたような・・・。
ハンドルネームで投稿されて全く問題のないコメントだと思います。
先日、中国語のサイトを見ていたら、モード1は日本式、モード2は美国式と書かれていました。(^^ゞ
あっ、美国はアメリカですね。
No title
「金銭消費」+「時間消費」。
わかります。本当によくわかります。
10年前の挫折の理由もこれに尽きます。
私の場合は「手先の不器用さ」もあって「修理にかかる時間」が一番のネックになりました。
V949で嬉しいのも「修理=ユニット交換」という「不器用な奴に優しい」システムです。
10年前より時間はなくなりましたが、「今度こそは!」と「のんびり頑張る」つもりです。
(tigerさんのブログへのリンクを張ってもよろしいでしょうか?)
わかります。本当によくわかります。
10年前の挫折の理由もこれに尽きます。
私の場合は「手先の不器用さ」もあって「修理にかかる時間」が一番のネックになりました。
V949で嬉しいのも「修理=ユニット交換」という「不器用な奴に優しい」システムです。
10年前より時間はなくなりましたが、「今度こそは!」と「のんびり頑張る」つもりです。
(tigerさんのブログへのリンクを張ってもよろしいでしょうか?)
Re: No title
うらしまさん、こんばんは。
バイリンガルのブログですね。
すばらしい・・・。(*^O^*)
> (tigerさんのブログへのリンクを張ってもよろしいでしょうか?)
どうぞ、どうぞ。
うらしまさんのブログ記事がもっと増えた頃(半年後くらい)に、こちらからもリンクさせていただきます。
これからもよろしくお願いいたします。
バイリンガルのブログですね。
すばらしい・・・。(*^O^*)
> (tigerさんのブログへのリンクを張ってもよろしいでしょうか?)
どうぞ、どうぞ。
うらしまさんのブログ記事がもっと増えた頃(半年後くらい)に、こちらからもリンクさせていただきます。
これからもよろしくお願いいたします。