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ワルケラ版 ヘリ飛行レッスン

Walkera-China のホームページに、以前から「ヘリの飛行レッスン」が掲載されています。知ってはいましたが、これまでは完全にスルーしてきました。(^^)

http://www.walkera.com/en1/allinfo.jsp?t=3

ところで、先週から石敢當先生のビデオ教習が始まりました。皆さんいかがでしょうか。
「百聞は一見に如かず」と申します。ビデオで見て、それを真似て練習できるのが、このシリーズの最大の特徴となっており、その効果には大きなものが期待できます。

しかし、一方では旧来のオーソドックスな教習シリーズがあっても良いなと思い始め、この"Learning To Fly"シリーズを思い出しました。
ワルケラ(Walkera)といえば未だに"悪ヘリ"とか"怪ヘリ"とかのイメージを持っている方も多いようですが、昨年からの品質向上には目を見はるものがあります。

Walkera-China のホームページによりますと、Guangzhou Walkera Technology CO., LTD. (広州ワルケラ・テクノロジー株式会社)は空モノラジコン専門の研究・開発・製造・販売・サービスの会社です。Walkera factory(ワルケラ工場)は中国本土の広州市(珠江デルタ地帯の中心)にあり、面積40,000㎡(12,121坪)の庭園スタイルの工場です。 1,000名の技術者および工員が働いています。

たとえば、JR PROPO(日本遠隔制御株式会社)はラジコン専業ですが、本社は東大阪市にあり従業員は51名です。製造は中国で行っているのでしょうが、それにしても小人数です。
Futaba(双葉電子工業株式会社)は従業員1,440名の大企業ですが、業務は蛍光表示管、金型部品、搬送装置など多岐にわたり、ラジコン関係はそのうちの一部となっています。

話が横道にそれてしまいました。(^^ゞ

Walkera"Learning To Fly"シリーズに戻ります。書かれたのが2007年なので今では少し古く、登場するヘリもエンジン機です。その全体構成は以下のようになっています。
あまり自信はありませんが少しづつ翻訳してみましょう。例によって適当ですので、間違っていたらゴメンなさい。

石敢當先生のビデオ教習と併せてご利用下さい。


Principles of Helicopter Flight(ヘリコプター飛行の原理)

Lesson 1: Trimming The Helicopter(ヘリコプターのトリム調整)

Lesson 2: Basic ground excercises(基礎的な地上練習)

Lesson 3: 3-5ft hover(3~5フィートのホバー)

Lesson 4: 90 degrees Hover (Left and Right/Forward and Back)(90°のホバー(左右/前後))

Lesson 5: Figure 8 Hover(フィギュア8 ホバー)

Lesson 6: Forward Flight Basics(前進飛行の基礎)

Lesson 7: Circle Arounds in Forward Flight(前進飛行での旋回)

Lesson 8: Figure 8 in Forward Flight(前進飛行でのフィギュア8)

Lesson 9: Nose in hover(対面ホバー)

Lesson 10: Autorotation(オートローテーション)

Advanced Flying Articles-Stall Turns(上級飛行 ストールターン)

Advanced Flying Articles-Loops(上級飛行 ループ)

Advanced Flying Articles-Rolls(上級飛行 ロール)

Advanced Flying Articles-Invert Flying(上級飛行 背面飛行)

Advanced Flying Articles-3D Flying(上級飛行 3D飛行)



ヘリコプター飛行の原理_1

ワルケラ版ヘリ飛行レッスン

Principles of Helicopter Flight(ヘリコプター飛行の原理)
Date:2007-01-23 13:00:57

R/Cヘリコプターの世界へようこそ。ヘリコプターはおそらくラジコンの中で最も挑戦しがいのある分野です。ヘリは複雑な機械であり操縦においては100%の集中力を必要とします。

ラジコンヘリを飛ばすということは、ガラス板の上にパチンコ玉や大理石の玉を乗せてバランスを取る作業に似ています。ラジコンへりのメカニズムが正しく調整されている場合、それは玉を乗せた平らなガラス板を手に持つことと同じです。もしラジコンヘリが正しく調整されていない時は、真ん中の膨らんだガラス板の上に玉を乗せるようなものです。

新米のヘリコプターパイロットが最初に認識しなければならないことは、ラジコンヘリは本物のヘリと全く同じ原理で飛び、その操縦は大きさや目的にかかわらず同じように困難であることです。それは、あるボタンを押すと上昇し他のボタンを押すと前進飛行するというふうな単純なものではありません。ヘリコプターを飛ばす技術は、ちょうど模型飛行機を飛ばすことと同じく、これから私が教える方法を学習し、ひたすら練習することによりマスターできます。ラジコンヘリを作り飛ばすことは複雑ですが、それはまた非常に満足度の高いものです。ヘリコプターを正確に操縦できるということ、即ちホバリング、前進後退飛行、横移動、その他あらゆる興味深い飛行およびアクロバットができるということは、とてもエキサイティングです。

インストラクターといっしょに飛ばすことが必要なラジコン飛行機の学習とは異なり、ヘリコプターは基本的に自分自身で飛ばし方を学ぶ必要があります。しかしながら、飛行を始める前には、しばしばベテランのヘリコプターパイロットの経験は非常に貴重です。彼はあなたのヘリコプターの設定(安全かつ簡単に飛ばすためには、機械的設定が正確にされていることがとても大切です)を手伝ってくれるだけでなく、あなたのヘリの特徴とか操縦方法のアドバイスをしてくれるでしょう。


How does a Chopper Work? (ヘリコプターはどのようにして飛ぶのか?)

Principles1.jpg


ヘリコプターには基本的に2つの異なったタイプがあります。コレクティブピッチを持つものと、そうでないものの2つです。コレクティブピッチ(CP、可変ピッチ)とは、メインローターブレードのピッチを増加または減少させることより同時に機体の揚力を変化させることです。これはパイロットによってコントロールされ、垂直方向の推力を素速く変化させます。
コレクティブピッチのないヘリコプター(同軸反転および固定ピッチ)では、揚力の量はローターブレードの速度、換言すればエンジン回転数(スロットルで制御)により完全にコントロールされます。しかし、反応時間は長くなり、コントロールレスポンスはよくありません。
ローターヘッドのコストと複雑さにはトレードオフの関係があります。コレクティプピッチのローターヘッドにはとても多くの稼働パーツがあり、したがって高価格になります。現在のヘリコプターのほとんどはコレクティプピッチです。

標準のコレクティブピッチ(CP、可変ピッチ)ヘリコプターは、4つのコントロールがある5チャンネル送信機で操縦します。4つのコントロールとは、コレクティブピッチ、前後方向のサイクリックピッチ、両横方向のサイクリックピッチ、そしてテールローターのピッチのことです。コレクティブピッチはまた、エンジンのスロットルと連動する必要があります。すなわち、ピッチの増加によりメインローターブレードにさらに負荷がかかった時、揚力を増減するためにスロットルも変化する必要があります。

ヘリコプターの飛行は、空気をかき分けていくローターブレードのピッチすなわち角度によって制御されます。上昇または下降する時、各ブレードのピッチは同時に同じ角度に変更されます。上昇する時はブレードの角度すなわちピッチを増やします。下降する時はブレードのピッチを減らします。すべてのブレードが同時に、あるいは一括して(コレクティブリィ)動作するので、これをコレクティブピッチと言います。前方飛行、後方飛行、横飛行のためには、ピッチに追加して変更が行われます。つまり、各ブレードのピッチはその円形の経路上の同じ選択されたポイントで増加します。これをサイクリックピッチと言います。

ヘリコプターが始動しローターが回り始める時、ローターのピッチはフラットで角度はついていません。エンジンが暖まりローター回転が速くなるとコレクティブピッチを増加して、ヘリコプターを垂直に上昇させます。前方飛行するためには、コレクティブピッチを維持しヘリを空中に保ちながら、各ブレードがさらに角度をつけるようにサイクリックピッチを調整します。ヘリコプターを止めてホバーするには、コレクティブピッチをホバリング位置に保ちつつ、ローターブレードの回転面を同一ピッチにして、サイクリックピッチをニュートラルに戻します。

(モード2)送信機の左スティックは縦の動きでコレクティブ(ピッチ)とスロットルをコントロールし、横の動きでテールローターのピッチ(ラダー)をコントロールします。右スティックは2つのサイクリックをコントロールをします。すなわち、縦の動きで前進・後進(エレベーター)、横の動きで横方向のサイクリック(エルロン)です。スロットルとコレクティブの機能を混合するミキシング機能、そしてスロットル/コレクティブとテールローター機能のミキシング機能もあります。



ヘリコプター飛行の原理_2

ワルケラ版ヘリ飛行レッスン

Operation(操 縦)

Principles2.jpg


ヘリコプターのエンジンは一連のギアとクラッチを介して、メインローターシャフトとテールローターの両方を駆動します。エンジンの回転が上がるとクラッチがかみ合い両方のローターが回り始めます。通常、この時点では、メインローターのピッチがゼロなので揚力は発生しません。
メインローターブレードのスピードが上がるまでスロットルを増加させます。ヘリコプターが浮き上がるまでコレクティブピッチを増やします。

すべてのアクションに対して同等のリアクション(反動)がありますので、エンジンがローターブレードを一方向に回転させると、ヘリコプターの機体はその反対方向に回転しようとします。テールローターの役目はこの動きを補正することです。テールローターブレードはヘリコプターが進路を維持するために必要な横方向の推力を提供します。テールローターブレードのピッチを増減することにより、ヘリコプターの向きを変更することができます。

サイクリックをコントロールすることにより、メインローターブレードが独立して変化しヘリコプターを水平方向に動かします。もし一方のローターブレードがヘリの後方を上げるようにピッチを増やし、反対側のローターブレードが前方を下げるようにピッチを減らすと、後方の揚力が増加してヘリは前方へ傾き、ヘリコプターは前へ動きはじめます。同じ原理は横方向へも後へも働くので、ヘリコプターは任意の方向へ飛ぶことができます

Principles3.jpg


サイクリックとコレクティブピッチのコントロールは、受信機を経てサーボからスワッシュプレートを介してローターブレードに伝えられます。スワッシュプレートの一部は固定されていて、他の部分がローターヘッドを回転させます。コントロール・リンケージはサーボからスワッシュプレートの固定部分を繋ぐだけでなく、スワッシュプレートの回転部分からローターヘッドへも接続されています。

ヘリコプターを飛ばす時、飛行経路のズレを修正するためにパイロットは常に小さな補正入力を続けなければなりません。これがヘリコプターの操縦で100%の集中力が必要な理由です。ヘリコプターが正確にセットアップされていればいるほど、パイロットによる修正入力は少なくて済みます。


What Happens if the Engine Stops?(エンジンが止まったら、どうなりますか?)

オートローテーションは、エンジンが停止した時にヘリコプターを安全に着陸させるための方法です。

これは、ローターブレードを自由に回転させるオートローテーション・クラッチと呼ばれる特別な装置の助けを借りて行われます。エンジンが停止しても、スロットル/コレクティブの操作は常にできます。

通常、メインローターブレードはわずかにマイナスのピッチを持つようになっています。ヘリコプターが降下し始めると、ブレードを通り抜ける空気によりブレードは回転を続けます。この回転するブレードがパラシュートの役目を果たします。ヘリコプターが地面に近づくと、パイロットはブレードの角度を再びプラスにするためにコレクティブピッチを増加させます。

ブレードの回転は揚力に転換され、ヘリコプターの降下速度を落とし、最後にヘリは静かに着陸します。


管理人注:通常のマイクロヘリはオートローテーション・クラッチを装備していないので、オートローテーションを行うことはできません。



レッスン1:ヘリコプターのトリム調整

ワルケラ版ヘリ飛行レッスン

Lesson 1 - Trimming The Helicopter(ヘリコプターのトリム調整)
Date:2007-01-23 13:01:26

ここはむずかしい部分です。ヘリの正しいトリム調整法です。
トリム調整されたヘリはホバリング中は送信機のすべてのトリムが中央になります。これが理想ですが、実際には必ずしもそううまくはいきません。

調整を始めるにあたり、サーボの中心点がコントロール面でニュートラルであることを確認して下さい。すなわち、スワッシュプレートが水平の時、エルロンとエレベーターのサーボは中心にあり、コントロールスティックもまた中央位置になければいけません。ラダーはむずかしいので、ラダーの設定方法は取扱説明書に従って下さい。最初のホバリングの時には、唯一あなたはラダートリムの設定を知っていることでしょう。

ジャイロを設定し、あなたがヘリを動かすとジャイロがどっちに動くかに細心の注意を払って下さい。ジャイロはあなたの動きと反対の動きをするはずです。

スロットルカーブとピッチカーブをあなたの望むように設定して下さい。私が自分の送信機(フタバ スカイポート送信機)を設定する時は、スロットルを最初に設定し、次にピッチを設定します。

スロットル・スティックを50%(中央)の位置、すなわち、エンジン出力の約50%までスロットルを開いた位置にして、サーボギアにサーボホーンを取り付けます。次にスロットルトリムを最小にして、スロットル・スティックも同様に最小位置にします。スロットルを完全に閉じる必要があります。リンケージが曲がっていないことを確認して下さい。あなたのスロットルが完全に閉じた位置にない場合は、サーボトラベルのローエンドをつまみ(またはコンピューター)で調整する必要があります。リンケージが曲がらずにスロットルが完全に閉じるまで、これを調整して下さい。

今度はスロットル・スティックを上まであげて下さい、そうするとスロットルは全開になるはずです。前と同じように、スロットルが全開でないかリンケージが曲がっている時は、スロットルトラベルのハイエンドをつまみ(またはコンピューター)で調整する必要があります。この設定では、スロットルカーブを完全な直線にする必要があります。ヘッドスピードが遅いのに気付いたら、あとで再調整して下さい。

ピッチを設定するためには、スロットル・スティックを中央位置にして、ピッチゲージを使ってホバリングのためのピッチ(5~6度)を設定し、サーボギアへのリンケージをマウントします。スロットルを完全に下まで降ろし、次にピッチをチェックして下さい。望みのピッチになるようにつまみ(またはコンピューター)で調整して下さい。望みのピッチにすることが出来ない時は、長いサーボホーンを使って下さい。高い方についても同様に行います。ノーマルモードの角度は、最初は-1度~10度が理想的です。

以上をまとめると、以下のようになります:

Trimming The Helicopter


最後に、重心(CENTER OF GRAVITY (CG))はローターマストの、ど真ん中になければなりません! もしそうでないなら、オモリを使って重心位置を調整して下さい。


--------------------------------------------------------------------------------

いったん予備設定を終えたら、ヘリの燃料を入れトリムをとりましょう。スロットルを上げて、安定したエンジン音になるまで待ちます。次に、ヘリがとても軽く感じられるまでスロットルをゆっくり上げます。この段階では、ヘリはあらゆる方向に移動を始めます。サイクリックとラダーをコントロールして、ヘリの動きを止めて下さい。最初のうちは、止めることが出来ないでしょうから、必要なら誰かに助けて貰って下さい。また、何かが起こった場合にお金を節約するためにヘリにアメンボを装着しましょう。ここでマッチョになろうとしても、ポイントを獲得できませんよ。(笑)
普通のヘリはこんなふうに動くものです。

メインローターが時計回りに回転するヘリの場合、トルクに対抗するテールローターの推力で機体が左に流れます。これは正常ですので、私は通常エルロントリムを2~3クリック右に設定しています。
左に流れるのに対抗してエルロントリムを右にすると、それはテールを持ち上げる原因となります。わずかな角度ですから、この動きにはエレベーターを少し後ろに引いて対処します。

ホバリング中は、テールが岩のように安定しなければいけません。

スロットルを増加すると、ヘリ(の機首)は左に振れようとしますが、ジャイロがそれに少し対抗してくれるでしょう。スロットルを減少すると、ヘリは右へ振れようとします。もしあなたのヘリがこのように動けば、あなたのヘリは正しくトリムが取れています。

もし離陸中にテールが下がるなら、重心が後ろ寄りになっています。重いバッテリーを使うか、オモリで調整して下さい。反対の場合も同じです。
しかし重心が正しい場合は、スワッシュプレートをチェックして下さい。きっと水平になっていないでしょう。
ヘリが著しく左または右へ傾く場合、おそらくスワッシュプレートが水平ではないです。チェックして再調整して下さい。

ホバリング中にテールが左(機首が右)に振れたら。ラダーリンケージの角度が大きすぎです。ラダーのピッチを減らすためにリンケージを調整して下さい。
ホバリング中にテールが右(機首が左)に振れたら。ラダーリンケージの角度が小さすぎです。ラダーのピッチを増やすためにリンケージを調整して下さい。
テールが振れ始めたら。ジャイロ感度が高すぎです。減らして下さい。

注意:メインローターが反時計回りに回転するヘリの場合は、上記の効果の説明はすべて逆になります。

ホバリングを楽しみましょう。


管理人注:前半部分がサブトリム設定の話で、破線から下はトリムとリンケージ調整の話です。



レッスン2:基礎的な地上練習

ワルケラ版ヘリ飛行レッスン

Lesson 2: Basic ground excercises(基礎的な地上練習)
Date:2007-01-23 13:01:56

ではこれから、実際にヘリの飛ばし方の学習を始めましょう。
セットアップ、マンボー・ジャンボー(西スーダンの守護神、訳のわからない呪文)。じゃあ、やるぞー。

Basic ground excercises_1


トレーニングギアの単純なペア(アメンボ)を作って下さい。
作り方はとても簡単ですが、これはクラッシュ(墜落)からあなたを守ってくれます。
必要なものは2本の4インチ棒(dowl rods)と4つのボール(発泡スチロール、ウィッフルボール=中空で穴のあいたプラスチックボール、テニスボール等)です。
それぞれのボールの中心まで穴をあけ、このボールを2本の棒の両端に接着します。
それはまるでバトンのように見えますね。

次に、この2本の棒を十字に交差させ、タイラップまたはウォームギアクランプを使ってヘリコプターのスキッドに取り付けます。
このアメンボは、ヘリが傾斜して着陸する時に、ヘリのブレードが地面を打つ前に先に地面にぶつかってヘリを守ってくれます。多くのお金が節約できます。アメンボは下の図のような形です。(管理人注:この図はヒドイ。)

Basic ground excercises_2


上の図の || はヘリのランディングスキッドを表します。 / と¥は棒です。そして 0 はボールです。私はこれなしではヘリの飛ばし方の学習はできません。

いよいよ、基礎的な地上練習に入ります!

まず、ヘリを起動して飛行場の真ん中に置きます。
ゆっくりとスロットル/コレクティブ(ピッチ)スティックを上げ、ヘリが離陸を始める前に、ラダーを右に切ります。
ホバリングを始めたら、ちょっとだけ浮かせることができるポイントを見つけるまで、スロットル/コレクティブ(ピッチ)スティックを少しづつ下げて行きます。
次にサイクリックコントロール(エレベーターとエルロン)を動かしてみて、ヘリコプターがどう動くかを見て下さい。あなたはヘリコプターが前後左右に動こうとするのがわかるでしょう。あなたはそれを静止させなければなりません。

最初にヘリを置いた場所の上空で、なんとかホバリングするよう努力してください。これを何度か繰り返しているうちに、少しづつヘリが動き回る範囲を狭めることができるはずです。
2~3タンク分を飛ばしたら、次のステップの3~5フィートホバー練習に移ります。

グッド・ラック!



レッスン3:3~5フィートのホバー

ワルケラ版ヘリ飛行レッスン

Lesson 3: 3-5ft hover(3~5フィートのホバー)
Date:2007-01-23 13:02:24

基礎的な地上練習を終了しましたので、次はホバリングをやってみましょう。

3-5ft hover


あなたの前、5フィート(1フィート=0.3048メートル)の位置にヘリコプターを置いて下さい。ヘリのおしりがあなたの方を向くようにします。

前のレッスンでやったように、スロットルを操作してローター回転を上げて行きます。

浮かない時は、少しスロットル/コレクティブを増やします。ヘリコプターが浮きはじめ、そのまま上昇していきます。ヘリコプターが地上から約1フィート(30㎝)に達したら、その高さを維持するようにスロットル/コレクティブを下げます。

ヘリコプターがその位置に留まるようにがんばって操縦してみて下さい。最初はこれがとてもむずかしいことを私は承知していますが、でもがんばって下さい。30秒くらいヘリコプターをホバリングさせたら、スロットル/コレクティブを下げて、ヘリコプターを着陸させて下さい。

さあ、何が起こったか、なぜそうなったのか、そしてヘリコプターのホバリング中にうまくできたこと、失敗したことを考えてみて下さい。

あなたはヘリコプターの動きのいくつかを理解し、ホバリング中の操作に対してヘリがどのように反応するかをも多少はわかりましたね。では、次に行きましょう。

再びエンジン回転をゆっくりと上げ、ヘリを地上から1フィートの高さまで持ってきます。今度はできるだけ長くその位置でヘリコプターをホバーさせて下さい。ヘリコプターが前後左右に動いてもかまいません。

ひたすら元のスタート地点にヘリを戻して下さい。

初めのうちはヘリコプターをスタート地点に戻すことがとてもむずかしいでしょう。落ち込まないで下さい、練習すれば完全にできるようになります。すぐにヘリコプターは離陸地点上空で静止するようになるでしょう。

1フィートの高さでそこそこホバーできるようになったら、スロットル/コレクティブを上げて、ヘリコプターを3~5フィートの高さでホバリングさせて下さい。あなたは高度が高い方がコントロールし易いことに気づくでしょう。

これはヘリコプターが地面効果の影響を受けなくなったからです。1フィートのホバーに入る前に、もし地面にわずかな傾斜があった場合、あなたはヘリコプターが傾斜の方向に流れようとすることに気付いたでしょう。約3.5フィート(1.08メートル)で地面効果はなくなります。

燃料満タンで1タンク分、1つの場所にヘリコプターを静止できるまで、ホバリング練習を続けて下さい。これには多少の時間がかかります。あなたは次のステップに行きたいでしょうが、他の飛行練習に移る前にホバリングをマスターしておくことが重要です。

ヘリコプターの飛行は、ホバーで始まりホバーで終わることを思い出して下さい!




レッスン4:90°のホバー、左右/前後

ワルケラ版ヘリ飛行レッスン

Lesson 4: 90 degrees Hover (Left and Right/Forward and Back)(90°のホバー、左右/前後)
Date:2007-01-23 13:02:54

3~5フィートのホバーをマスターしたなら、あなたは次のレベルのホバー領域へ進みます。
そこには、次の4象限(4分円)があります:

90 degrees Hover_1


1、2、3、4の数字が見えますね、では"A"はなんでしょう? "A"はレッスン3であなたがホバリングしていた場所です。

では、再び"A"の場所にヘリコプターを置いて、4~5(1フィート=0.3048メートル)フィートのホバーをします。

90 degrees Hover_2


すべての準備が整ったら、ヘリコプターをゆっくり1の場所へ移動させて下さい。それはあなたの左前方5~10フィートの辺りになります。
1の場所でのホバリングに慣れたら、ヘリコプターをゆっくり2の場所へ移動させて下さい。2の場所はあなたの右前方5~10フィートの辺りになります。
あなたの両側面でのホバリングの感じを掴んだら、戻ってこれを繰り返し1と2の場所でのホバーをマスターして下さい。

"A"地点でのホバリングと同様に1と2でもできるようになったら、次は3地点と4地点でのホバリングに挑戦しましょう。やり方は前と同じです。ただし、3と4の場所のホバリングでも、あなたの身体は動かさないで下さい。身体は動かさずに頭だけ回します。
この練習により、あなたはレッスン7で旋回飛行を学習する用意ができます。

楽しみながら練習することを忘れないで下さい!



【2012年3月27日補足】

藪 丈二さんからのコメントにもありますが、言葉の説明だけではわかりづらいですね。
ワルケラと関係が深い?と思われるアリ・シャンマオ氏のYouTubeビデオがありますので、これをご参考にされるとレッスン3~4の理解が早いと思われます。

How to Fly RC Heli Lesson 1-6
http://www.youtube.com/watch?v=yeUTh3iWRec&feature=related

なお、このビデオは以前、藪 丈二さんに教えていただいたものです。(^^)

藪 丈二さんのお勧めレッスン_2
http://tiger22618.blog104.fc2.com/blog-entry-595.html



レッスン5:フィギュア8 ホバー

ワルケラ版ヘリ飛行レッスン

Lesson 5: Figure 8 Hover(フィギュア8 ホバー)
Date:2007-01-23 13:03:21

あなたはホバリングの天才です、フィギュア8 ホバー(8の字ホバー)をやってみましょう。

Figure 8 Hover


もし上の図がわかるなら、やってみて下さい。1/5の地点から、2、3、4と行き、1/5に戻り、6、7、8と行って、1/5からやり直します。これを行う時は3~5フィートの高さでなければなりません、そしてヘリのおしりはいつもあなたの方を向いていなければなりません。

この練習によりあなたはホバリング中に目的地に向かって動きまわり、望む場所に着陸する技術を身につけることができます。

これをバッチリ身につけたら、プロが「どうやって練習したの?」と聞いてくるほどのうまい着陸ができるでしょう。


【2012年3月27日補足】

再び、藪 丈二さんからのコメントで、フィギュア8 ホバーのYouTubeビデオを教えていただきました。藪 丈二さん、ありがとうございます。

Day 5 - Hover Figure-8
http://www.youtube.com/watch?v=dlErlFY4cQ4&feature=player_embedded#!




レッスン6:前進飛行の基礎

ワルケラ版ヘリ飛行レッスン

Lesson 6: Forward Flight Basics(前進飛行の基礎)
Date:2007-01-23 13:03:55

ホバリングでそこら中を飛び回ることに疲れたでしょうから、前進飛行の練習に移りましょう。
楽しいですよ・・・。

再び、いつもの3~5フィートの高さのホバリングをします。次にサイクリックコントロールを少し前に倒して前進飛行に移ります。
ヘリコプターは高度を落とし始めますから、この時点でサイクリックコントロールを戻して下さい。
これは高度の低下を止めるばかりではなく、ヘリコプターの前進をも止めます。あなたはおそらく、ヘリコプターが高度を上げ始めたことにも気付いたでしょう。
あなたはスロットル/コレクティブを下げてヘリコプターを3~5フィートのホバーに戻したいと思うでしょう。最初の離陸地点に戻ってホバリングさせ、さらに数回これを試してみて下さい。

ヘリコプターが上昇に移る時の感じと前進飛行に移る時の感じを掴むことができたら、10~15フィート(1フィート=0.3048メートル)のホバーを始めましょう。
この高さのホバリングから、再びサイクリックコントロールを前に倒して前進飛行に移り、今度はヘリコプターが高度を下げ始めても5~8フィートに降下するまで飛ばしましょう
5~8フィートの時点でサイクリックコントロールを後ろに引いて、ゆっくりと、ヘリコプターの前進飛行を止めて下さい。
再びこれを数回繰り返して、前進飛行への入り方と止め方に自信が持てた時、次のステップの旋回(Circle a Rounds)に移って下さい!

急いで次のステップに移らなくていいですよ!



レッスン7:前進飛行での旋回

ワルケラ版ヘリ飛行レッスン

Lesson 7: Circle Arounds in Forward Flight(前進飛行での旋回)
Date:2007-01-23 13:04:24

Circle Arounds in Forward Flight


前進飛行を学び、前進飛行への入り方と終わり方を体験したので、次は旋回をやってみましょう。

まず3~5フィートの高さのホバリングを行い、次に前進飛行に入って下さい。

ヘリが高度約10フィートであなたから20フィート離れたところで、やりやすい方向にヘリをバンクさせ旋回に入ります。あなたの周りを何回か旋回させた後で、ヘリコプターをあなたから30~40フィートまで離し、高度は20~30フィートに上げて下さい。

高度100フィート(30m)で半径300フィート(90m)の円になるまで、ゆっくりと高度を上げ距離を離して下さい。これにはいくらか時間がかかりますが、あなたの第六感を発達させ、遠方のヘリの動きを判断する能力を養います。これをマスターしたら、旋回の方向を切り替えて下さい。

もし時計回りに旋回していたなら、反対の反時計回りに切り替えます。

どんな時も、ヘリを地面に向かって急角度の姿勢にはしないで下さい。




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