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2016年1月 初めての FPV は 2.4GHz。

最近、2.4GHz の FPV トイマルチコプターが 2機種、ほぼ同時に日本で発売されました。
電波法も航空法もクリアした完全なる合法品です。やっと日本でも、誰でも手軽に FPV を楽しめるようになりました。ラジコンファンとしてはウレシイ限りです。(^_^)




FPV というのは、ラジコン機の機首に小さなカメラを取り付けて、そのカメラからリアルタイムで送られて来る映像を見ながら、ラジコン機を操縦することを言います。バーチャルコクピット(操縦席)の視点から操縦できるので、実際にラジコン機に乗って操縦しているような感覚(没入感といいます)が味わえます。世界中で大人気となっていて、最先端のラジコンホビーとなっています。

これまでのラジコンは、パイロットは地上にいて、ラジコン機が飛ぶのを見ながら操縦していました。このため、ラジコンを始めた人が最初にぶつかる壁は、機体のオリエンテーションの難しさでした。機体の後ろに立って操縦するのは簡単ですが、機体の横とか、機体の正面から対面して操縦するのは、初めての人にはなかなかむずかしいものです。

ところが、FPV にはこのオリエンテーションの壁がありません。パイロットは常に機体のバーチャル操縦席(カメラの視点)から前方を眺めていますから、案外早く慣れることができます。ただし、カメラが前方視点に固定されているので、機体の横や上下、後ろが見えません。FPV 独特の注意点も少しありますので、パソコンやスマートホンをお持ちの方は、無料の FPV シミュレータで少し練習してから、実際に飛ばした方が良いと思います。

かく言う私も、実際にラジコン機で FPV をやったことはありません。 FPV シミュレータで 3~ 4ヶ月ほど練習しただけです。(^^ゞ
1年前にアマチュア無線の資格は取得しましたが、5.8GHz 無線局を開局しただけではダメです。5.8GHz FPV 機を合法的に飛ばすには、送信局(FPV機)と受信局(操縦者とは別の人)が必要とされています。つまり、アマチュア無線局を開局しても、1人で飛ばすと電波法違反になります・・・。まあ、なんという法律でしょうか!
しかし、藪 丈二さんの情報では、電波法改正で来年度中には 5.8GHz が一般に解禁される可能性があるとのことですので、それまでは 2.4GHz で我慢です。(笑)


話を戻します。2機のFPV トイマルチコプターというのは、ハイテックの Weekender Q4i FPV ヘキサコプターと、ジーフォース(G-Force)の X4 FPV クアッドコプターをいいます。残念なことに、どちらも送信機はモード1 だけです。モード2 派の tiger22 としては非常に残念です。




ラジコンの FPV では 2つの電波を使います。一つは操縦用で、もう一つは FPV のビデオ映像を送信するためです。海外では一般的に、操縦用に 2.4GHz 電波を使い、ビデオ伝送用には 5.8GHz 電波を使うことが多く、これを 5.8GHz FPV と言います。

ところが上の 2機種は、操縦用に 2.4GHz、ビデオ伝送用にも 2.4GHzを使っています。これを 2.4GHz FPV と言います。理由は、日本で 5.8GHz 電波を使うためにはアマチュア無線の免許が必要だからです。誰でも手軽に遊べるトイマルチコプターとするには、現状においてはこれしか選択枝がないと思います。
おそらく、ハイテックさんもジーフォースさんも、2.4GHz FPV 機を出すにあたってご苦労されたことと思います。1人のラジコンファンとして、そのご苦労が報われることを密かに祈念いたしております。

「5.8GHz FPV と 2.4GHz FPV ではどこが違うのか? 性能に差があるのではないか?」とご心配される方もいるかもしれません。細かい話をすれば差はありますが、トイラジコンの FPV としては、気にする必要はありません。

昨年バカな事件を起こして世間を騒がせた高性能ドローンたちも、実は 2.4GHz FPV なんです。具体的にいうと、首相官邸に落下して有名になった DJI Phanton も、善光寺で墜落した Parrot Bebop Drone も、さらには米国が誇る 3DR Solo も、みんな 2.4GHz FPV 機です。ですからご安心下さい。

FPV ビデオ電波について、もう少し詳しく話します。5.8GHz FPV と 2.4GHz FPV の他に、米国などで注目されているのは 1.2~1.3GHz FPV です。
電波は波長が短くなるほど直進性が増す性質があります。この 3つの電波の中では、5.8GHz が一番まっすぐに飛びます。一番曲がるのが 1.2~1.3GHz で、次が 2.4 GHz です。FPV パイロットの間では、「曲がりやすい電波」に人気があります。

パイロット人気度から言えば、1番が 1.2~1.3GHz、2番が 2.4 GHz、最後が 5.8GHz です。(笑)
しかし米国でも、1.2~1.3GHz はアマチュア無線の免許が必要なので、誰もが手を出せるわけではありません。しかし、コアな FPV ファンはこれに手を出します。
廃墟のビルの中で FPV レーサーを飛ばすシーンを想像してみて下さい。機体が廊下を曲がって見えなくなります。あるいは建物の壁の向こう側に行って見えなくなります。この時、直進バリバリの 5.8GHz 電波だと、FPV 映像信号が途切れてしまうことがあります。これが理由です。


とにかく、FPV に興味を持ったなら、違法な 5.8GHz FPV レーシング・クアッドに手を出したりせずに、まずはこれらの合法 2.4GHz FPV トイマルチコプターと、FPV シミュレータを試してみて下さい。話はすべてそれからです。(^_^)











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